大阪の最賃、31円上げ1023円に 「パート2人に1人が賃上げ」
諏訪和仁
大阪府内の最低賃金が初めて1千円を超え1023円となる見通しとなった。大阪労働局は4日、いまの最低賃金(992円)を31円引き上げることが適当とする答申を大阪地方最低賃金審議会から受けたと発表した。10月1日から適用する予定。
引き上げ額の31円は、厚生労働省の中央最低賃金審議会が1日に示した目安と同額。引き上げ幅は時給で示すようになった2002年以降で過去最大だ。1千円を超すのは、東京都や神奈川県から3年遅れとなった。
大阪の審議会の服部良子会長(大阪市立男女共同参画センター中央館研究室長)は、「府内の消費者物価が大変な勢いで上がっていることや、賃金の実態を最新のデータで確認して導いた金額」と説明。「パートタイマーの2人に1人が賃上げされるほど、影響が大きい」とも述べた。
企業にとっては人件費の負担…
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