再興なるか「サッポロバレー」 産官学が協力、「AI道場」を開設

日浦統
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 これからのデジタル経済の鍵を握るAI(人工知能)人材の育成や実践的な開発を行う「札幌AI道場」が4日、開設された。北海道大学札幌市、民間企業でつくる「札幌AIラボ」が主宰。1990年代に、多くのITベンチャーを輩出した「サッポロバレー」の復活を目指す。

 2017年に設立された「札幌AIラボ」は累計1千人超のAI人材育成のほか、共同研究や業務提携を実現した。しかし、「AIブームで開発の需要は急拡大しているのに、十分に対応しきれていないのが実情」(事務局長の中村拓哉・調和技研社長)という。

 そこで新たに「道場」を開設し、企業の具体的な課題を題材にAIを開発するなど、より実践的な人材育成に取り組む。さらに「AIラボパートナー制度」も創設し、札幌のIT企業が広く連携することで、国内外から寄せられるAI開発の受注の受け皿を目指す。

 この日の初会合で講演した道場最高師範の川村秀憲・北大教授は「AIの進化と融合で、あいまいな人間の指示でも動くヒューマノイドが実現する未来はもう目前に来ている」と語った。(日浦統)