観客席から手話で参加 大会ソングの合唱で一体に 総文祭閉幕
川口敦子
第46回全国高校総合文化祭(とうきょう総文2022)が4日、都内で閉幕した。最終日、合唱部門では東京芸術劇場(東京都豊島区)に全国から43校が集い、閉会式では大会イメージソング「きみへつなぐ」の全体合唱があった。
声を出して歌ったのは舞台上の合唱部員と実行委員だけ。コロナ禍で客席からの発声はできなかった。「ご一緒下さい」とのアナウンスを受けて、客席の高校生らは、手話を用いて歌を届けた。
合わせて手話ができたのには、理由がある。全国の合唱部門が一堂に会した3日の生徒交流会で、特別支援学校部門の生徒16人が手ほどきをした。舞台の最前列で曲に合わせて手を動かし、劇場の2階席まで満席となった生徒らも続いた。
そびえ立つ赤いタワー 凜(りん)とこの街をー見下ろしているー
約20分間で体得した覚えたての手話で、会場は一体となり、拍手が湧いた。
特別支援学校部門の委員長を…