「日本は韓国の兄貴分」 「韓国より上位」 衛藤元衆院副議長が発言
自民党の衛藤征士郎・元衆院副議長は4日の党会合で、日韓関係について「韓国はある意味では兄弟国。はっきり言って、日本は兄貴分だ」と述べた。続けて「韓国ともしっかり連携し、協調し、韓国をしっかり見守り、指導するんだという大きな度量をもって日韓関係を構築するべきだ」とも主張した。
衛藤氏は記者団の取材に対し、「日本は兄貴分」と発言した真意について、「我が国はかつて韓国を植民地にした時がある。そこを考えた時に、韓国は日本に対してある意味、兄貴分みたいなものがある」と説明した。日韓は対等ではないのかと問われると、「日本国民は日米関係を対等だと思っているか。僕は思っていない。同じように日韓関係は対等だと韓国が思っていると、僕は思っていない」と述べた。
さらに「日本は常に指導的な立場に立ってしかるべきだ」との持論も展開した。理由について「経済力にしろ、戦後日本の国際的地位にしろ、国際機関における地位にしろ、あらゆる面からしても、韓国よりも日本が上位にあると思う」と語った。(里見稔)
- 【解説】
衛藤氏の発言の前後の文脈が正確にわからないが、こういうコメントが問題となること自体が現在の日韓関係の厳しさを反映しているように思う。 これまで日韓が「兄弟国」だというのは、双方で繰り返し言われてきたことで珍しい話ではない。日本のベテラ
- 【視点】
プーチン大統領のウクライナに対する言いぶりとそっくりだなあ、と感じます。例えば、こんな発言です。 「我々はウクライナのことを『兄弟国』と呼んでいます。ですから、困難な状況にあるウクライナの人々の近親者として行動し、支援するべきなのです」