豪雨の福井・滋賀で土砂崩れや川の氾濫 スキー場で290人足止め
東北・北陸地方を襲った記録的な豪雨で、5日も福井県や滋賀県では激しい雨が降った。各地で川の氾濫(はんらん)や土砂崩れが起き、浸水や道路の寸断などの被害が相次いだ。
福井県、滋賀県などでは5日午前、記録的短時間大雨情報が相次いで発表された。
福井県南越前町では5日未明から大雨となり、午前9時すぎまでの6時間に観測史上最大となる210・5ミリの降雨を記録。
同町を流れる日野川では一時、氾濫危険水位を超えた。県内の国道や県道で通行止めが相次いだ。国道8号は南越前町大谷でがけ崩れや土砂流出が頻発し、大渋滞となった。
福井県勝山市では4日、スキー場「スキージャム勝山」に続く有料道路沿いの斜面が崩れて、通行止めに。市などによると、施設に併設するホテルの宿泊客と従業員らの計約290人が孤立し、ホテルは4日夜、宿泊客らに無料で部屋を提供した。5日午前になり、迂回(うかい)路による宿泊客らの避難が始まったという。
滋賀県と彦根地方気象台は5日午前9時5分、長浜市を流れる高時川が氾濫したと発表。長浜市は市内の計約2660世帯に避難指示を出した。
気象庁によると、長浜市では、5日午前10時までの24時間で164・5ミリの降水を観測した。
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