帰国間際の「陽性」通知 イギリスで新型コロナにかかって考えたこと

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記者コラム 「多事奏論」 編集委員・稲垣康介

 テニスのウィンブルドン選手権取材の最終日にPCR検査を受けた。日本に帰るには、英国を出る72時間以内に検査を受けて、陰性証明書をもらう必要がある。

 夜、結果がメールで届いた。件名は「POSITIVE」。ふつうは前向きな意味で使われる「ポジティブ」だけれど、この場合は失意の「陽性」。新型コロナウイルスに感染しているから飛行機には乗れません、という「通告」だ。

 英国は新型コロナについての規制がない。入国もノーチェック。街でも大会会場でもマスク姿はほとんどいない。今年2月の北京冬季五輪で宿泊先と会場という「バブル空間」から一歩も出られなかったのとは対照的だった。私は発熱はなかったが、ウイルスが身近に迫る感覚はあった。男子の有力選手が陽性になり、欠場が相次いだ。プレスルームでも通路を隔てた側に座る記者の陽性が発覚し、大会スタッフが手指消毒用のジェルを配布した日があった。

 感染判明で途方に暮れる中…

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