2021年度の食料自給率、38%に微増 小麦の国内生産が増え
初見翔
農林水産省は5日、2021年度の食料自給率を発表した。カロリーベースの自給率は38%で前年の37%から微増した。生産額ベースの自給率は63%(前年比4ポイント減)で、過去最低となった。
カロリーベースの食料自給率は1965年度に73%あったが、「食の洋風化」などの影響で下がり続け、過去10年ほどは30%台後半で推移している。20年度はコロナ禍の影響で外食向けのコメ需要が減るなどして過去最低だった。
21年度は外食需要の回復でコメの消費が増えたほか、国内生産が増えた小麦の自給率が上がったことなどが影響した。生産額ベースの自給率は、輸入した食料が値上がりした一方で国産のコメや野菜が値下がりしたことで、過去最低となった。
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