政治家になったJリーガー 「落選」で恥をかき、見つめ直した人生

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照屋健
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オールドルーキーを追う

 コーチ、会社員、経営者……。

 引退後、さまざまな道を選ぶJリーガーがいるなかで、彼は政治家になった。

 2011年に32歳で現役を引退し、10年あまり。さいたま市議として2期目の活動をしている。

 浦和レッズのGKだった都築龍太(りょうた)さん(44)。

 「200%、受かるから」

 11年1月。浦和で現役引退を決めた都築さんは政界の関係者からこう言われ、埼玉県議選への挑戦を決意したという。

 じゃあ、やってみます――。

 「正直に言えば、そのくらい軽い気持ちでのスタートでした」

 引退を表明し、3カ月ほどでの選挙。熱狂的なファンが集まる浦和で、埼玉スタジアムがあるさいたま市緑区から出馬した。

 知名度では圧倒的に優位なはずだった。

 どこに行っても、注目は集まった。

 駅前で演説をすれば、大勢のファンが立ち止まり、囲まれる。握手もたくさん求められた。

 ただ、マイクを持っても何もしゃべれない。知識もなく、具体的な政策もない。

 「もう、お前はしゃべらなく…

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    島沢優子
    (ジャーナリスト・チームコンサルタント)
    2022年8月8日15時25分 投稿
    【視点】

    「200%、受かるから」は、さもありなんという気持ちです。アスリート議員のほとんどが現与党に所属していることが、私は少しばかり不思議です。さまざまな挫折を得て市議になった都築さんのお話、リアルでとても興味深かったです。コメントをつけられた中

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    中小路徹
    (朝日新聞編集委員=スポーツと社会)
    2022年8月8日10時11分 投稿
    【視点】

     複雑な読後感です。落選後の都築さんの地を這うような努力には頭が下がりますし、そのプロセスがあったからこその当選だったと思います。  一方で、政治に携わる準備を十分にしないまま、名のあるスポーツ選手が政党に担ぎ上げられる様が生々しく、リア