ヤクルト・つば九郎 長く活躍できる秘訣は? 2000試合出場へ
プロ野球ヤクルトの球団マスコット「つば九郎」が5日、「主催2000試合出場公式記者会見」を開いた。初披露から29年目となり、この日夜の神宮球場のヤクルト―巨人戦での快挙達成を前に胸中を明かしたつば九郎。長く活躍できる秘訣(ひけつ)について問われると、スケッチブックにペンを走らせるお決まりのスタイルで「かんぞうとあしこしのつよさ」と誇った。
1994年にデビューした東京・丸の内の東京会館で会見を開いたつば九郎は「ここは つばくろうが はじめて とうじょうした おもいでのばしょです」。
「もう あのころの じゅんすいな こころは ありませんが きょう1にち みなさんと おもいでにのこるひになりますように」とあいさつした。
当時と比べ、「まずいえるのが あつかいがよくなった おべんとうがでた」と笑いを誘った。
人気になれた理由については「よわたりじょうず」。ただ、信念を問われると一転、まじめに。「とにかく じぶんがたのしむ」
自分の存在意義について「ふぁんと ちーむの かけはし」と書いた。
つば九郎人気はヤクルトファンだけにとどまらない。この日は、他球団の選手からもお祝いのビデオメッセージが届いた。
広島の長野久義は「飲み過ぎに気をつけて3千試合を目指してがんばってください」。広島OBの新井貴浩さんからのメッセージに対して、つば九郎は「もらった ばっとは まだ めるかりにだしてません」と返答した。
さらに、会場には宮本慎也・元ヤクルトヘッドコーチがサプライズで駆けつけた。「まだ達成していない。神宮に行くまで交通事故などに気をつけて」と声をかけられると、つば九郎は「かのうせいがあるので ちかてつで(神宮まで)かえる」。
ファンが詰めかけた会場は終始、笑いに包まれた。(藤田絢子)