職場に突然のガサ 社員は疲弊 借金20億の会社が変わったワケ

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田中奏子
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カンサイのカイシャ ここがオモロイ!

 廃校になった小学校をリノベーションし、教室でカフェを開いたり、校庭でイチゴを栽培したり。小学校を農業関連の施設に変えたのは、工場のシステム化などを手がける電気設備の会社です。畑違いなこの事業を始めたのには、ある理由がありました。それは10年前の「事件」にさかのぼります。

 田んぼの稲が揺れ、のどかな景色が広がる。京都府福知山市中心部から車で20分。4年前に子どもの声が途絶えた小学校はいま、地元の人や観光客が集う場になっている。

 校庭には7棟のイチゴハウスが並び、春先にはイチゴ狩り体験ができる。元視聴覚室はカフェに様変わりし、イチゴのソフトクリームやコーヒーが人気。この秋には、クラフトビールの醸造所も稼働予定だ。廃校から2年後の2020年秋にオープンした。

 運営主体は、電気設備やIoTを手がける地元の井上株式会社。工場の生産管理や水道設備の監視などのシステム構築が本業だ。イチゴのハウスは気温や湿度、日照時間などが全てシステムで管理されている。なるほど、IoT技術がハウス栽培にいかせる、ということか。そう思いきや、井上大輔社長(47)は「それ、ぶっちゃけ後付けなんです」。

「ガサ状」持った警察官が…… 事件が起きた日

 話は10年前にさかのぼる。転機と言うには、大きすぎる出来事だった。

 井上社長は3代目。父の病気…

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