テレビのテロップ洪水 あの解消法はなぜ広まらないのか 専門家分析

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投稿「私の視点」 文教大学非常勤講師 内田弘明さん

 テレビは約10年前のデジタル放送への完全移行を契機に、2K、4K、8Kと高画質化が進んだ。その一方で、最近の情報番組やバラエティー番組を見ると、画面にテロップがあふれ、文字の「洪水」になってしまっている。それだけではない。テレビには、主に聴覚障害者向けとしてリモコンで選択表示できる「字幕放送機能」がある。出演者が話す言葉などを文字化するものだが、その「字幕文字」を配置するスペースが画面上に十分とれないという問題が起きている。

 収録された番組の場合は、収録後にこの字幕文字を付けるため、テロップとかぶらない場所を選んで配置できる。とはいえ、そもそもテロップが多い場合は、字幕文字が画面中央に集まってしまい、画面全体が字で覆われてしまうこともよくある。

 生放送では、字幕制作者が画面の空きスペースを瞬時に見つけながら文字を配置する。このため、テロップやグラフなどに字幕文字がかぶってしまうことが度々起きる。これでは、せっかくの美しい映像が台無しになってしまう。

 「字幕放送」機能の利用は、耳が不自由な方だけに限られるものではない。私は、大きな音量で聴きたくない時や、出演者が話すスピードが速かったり滑舌が悪かったりして聴き取りにくい時に使う。高齢者の利用も多いだろう。

 実は、テレビ画面の文字の洪…

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