京都国際×一関学院、両監督の狙いは 口をそろえ「キーマンは捕手」
12年ぶりの夏の甲子園に出場する一関学院は、大会初日の第3試合(6日午後3時半開始)で京都国際と対戦する。
一関学院は2年前、独自大会で優勝したものの、コロナ禍で選手権大会は中止に。京都国際は今春の選抜に選出されたが、集団感染で出場辞退を余儀なくされており、両チームともコロナ禍に翻弄(ほんろう)された。
初戦に向け、一関学院の高橋滋監督(50)と京都国際の小牧憲継監督(39)に、互いの印象や意気込みをオンライン上で語り合ってもらった。
――互いの印象は
高橋(一関学院) 昨夏の選手権大会でベスト4まで勝ち上がり、投手力を中心とした非常に総合力の高いチーム。
小牧(京都国際) 昨夏代表の盛岡大付に勝ち、決勝ではプロ注目の投手も攻略した。手ごわい相手だなという印象。
――甲子園入りし、チームの状況は
高橋 疲れもだいぶとれ、大阪の暑さにも慣れてきた。バッティング中心の練習を続け、好調だ。
小牧 京都大会は終盤疲れも見えたが、体力的にも回復し、コンディションも整ってきた。
――カギを握る選手は
高橋 4番で捕手の後藤が、いかに各投手の持ち味を引き出すか。岩手大会のように勝負強い打撃でチームに流れを持ってこられるかどうかがカギになる。
小牧 主将の辻井。主軸の打者であり、(捕手として)投手陣の特徴を生かした配球をしてくれるかどうか。
――理想の展開は
高橋 相手はここ数年、甲子園での経験値が高いチーム。粘り強い打撃を心がけ、ロースコアの接戦に持ち込みたい。
小牧 (京都国際は)投手を中心とした守備のチームなので、3点以内に抑えて4点以上取りたい。
――意気込みと、選手たちに伝えたいことは
高橋 甲子園の勝利からは20年遠ざかっており、2年前は独自大会で優勝しても、甲子園に出られなかった先輩たちもいた。新しい歴史をつくろう、と声をかけたい。
小牧 春の選抜の出場辞退もあった。努力でつかみ取った甲子園なので、春の分も思う存分、甲子園を楽しみ、暴れ回ってこいと伝えたい。(奈良美里、富永鈴香)