土崎みなと歴史伝承館で「土崎空襲展」 戦争体験者らの「語る会」も

井上潜
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 秋田市土崎港西3丁目の「土崎みなと歴史伝承館」で、終戦直前に250人以上が亡くなった土崎空襲の資料を集めた「土崎空襲展」が開かれている。28日まで(火曜休館。入館無料)。7日には、空襲体験者の証言を元に作った紙芝居の上演と、戦争体験者らが自らの体験を語る「戦争体験を語る会」が開かれる(観覧は先着50人)。

 1945年8月14日午後10時半ごろから翌15日未明にかけ、米軍の爆撃機B29の編隊が、秋田市土崎に当時あった日本石油秋田製油所を中心に爆撃した。製油所は壊滅し、民間人を含めた250人以上が犠牲となった。

 空襲展は「土崎港被爆市民会議」が主催し、爆撃を受けた製油所の写真や、焼け野原に立ち尽くす人たちの姿をとらえた貴重な写真をカラー化して展示。戦時中の土崎の人たちの暮らしや町並みを切り取った写真などもある。

 4日に空襲展に訪れた住谷信雄さん(79)は2歳で土崎空襲を体験した。幼かったため当時の記憶ははっきりしないというが、「おふくろにおぶわれて防空壕(ごう)に避難した。兄が背中に爆弾の破片が刺さってけがをした」と振り返った。

 戦後、日本石油に就職し、先輩社員から爆撃を受けた製油所から遺体を寺まで運んだことなどを聞いたという。「戦争の悲惨さは体験したものにしかなかなか分からない。体験者は年々減ってしまうが、後世にしっかり伝えていくことが大事だ」と話していた。

 7日の紙芝居の上演は午後1時半から。「戦争体験を語る会」は午後2時から。問い合わせは「土崎港被爆市民会議」の伊藤さん(018・845・2688)。(井上潜)