海に向かう階段、鳥取砂丘に出現? 隈研吾さん設計のカフェが完成

ライター・田中泰子
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 建築家の隈研吾さんが設計した「タカハマカフェ」が鳥取砂丘に完成した。1962年から飲食・土産物店を営む鳥取砂丘会館(鳥取市福部町湯山、松永泉社長)が、60周年の記念事業として企画。木材を活用して設計した国立競技場などで知られる隈さんらしく、県産材を多く使ったのが特徴的だ。

 耐震や耐火に強い直交集成板(CLT)と鉄筋コンクリートのハイブリッド構造2階建てで、屋上には約9メートルの高さから鳥取砂丘や日本海を見渡せるオープンテラスを設けた。延べ床面積は約200平方メートルで、テラスを含めて93席を用意。地元で焙煎(ばいせん)したコーヒーや20種類以上のスパイスを使ったクラフトコーラ、バーガーなどを提供する。

 店名の「タカハマ」は一帯の古くからの地名「高浜」から取った。会館を訪れる客層の中心はこれまで団体ツアー客だったがコロナ禍で激減したため、個人の旅行客に「行ってみたい」と思ってもらえる施設をめざしたという。総事業費は約3億円。

 5日に開かれた竣工(しゅんこう)式には、隈さんや深沢義彦市長らが出席。隈さんは「CLT建築の一つのモデルになるものができた。海に向かう階段みたいな形。テラスに上って砂丘を見てほしい」と話した。

 営業時間は午前9時半~午後6時半。正式なオープンは20日だが、11日から一部のメニューに限ってプレオープンし、一般客も利用することができる。(ライター・田中泰子)