ギンエイケンシブって? ゼロから挑み大舞台に臨んだ六本木高生の夏

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堀川勝元
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 生徒も顧問も何も知らないところからのスタートだった。第46回全国高校総合文化祭の「吟詠剣詩舞(ぎんえいけんしぶ)」部門に、東京都六本木高校が中心の合同チームが出場した。大会前のある出来事をきっかけに、心を一つに稽古に打ち込み、大舞台で鮮やかな演舞を披露した。

 「ぎんえいけんしぶ、やってみない?」。2年前のある日、当時同校1年だった風原航輝さん(18)は、先生から声をかけられた。「初めて聞く言葉で、イメージが全くわかなかった」

 吟詠剣詩舞は詩に節をつけて朗々と歌う「吟詠」と、吟詠に合わせて刀や扇を用いて舞う「剣詩舞」を組み合わせたもの。日本吟剣詩舞振興会によると、成り立ちは諸説あり、現代の「剣詩舞」は明治維新のころ仕事を失った武士が刀を使って舞ったのが始まりとされる。

 都教育庁によると、総文祭の第1回大会から毎年続いている。全国で236人の高校生が高校文化連盟に加盟するが、都内には部活動がなかった。

 2022年大会が東京開催と決まり、吟詠剣詩舞部門の事務局を務める同校は、地元から出場チームをつくろうと、部活動の立ち上げに向けて動いていた。

 同校は朝、昼、夜の3部制の定時制高校。「詩吟はボイストレーニングになる」と聞きつけた生徒もおり、反応は悪くなかった。昨年5月、十数人で同好会を立ち上げた。

 ただ、経験者はゼロ。顧問の…

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