発達障害の子ら「ギネス記録」申請へ 失敗乗り越え、打ち上げ成功

中沢滋人
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 ギネス世界記録認定を目指すため、発達障害などがある子どもたちが通う翔和学園(東京)がこのほど、北海道大樹町の多目的航空公園(北海道スペースポート)で全長7メートル超のペットボトルロケットの打ち上げに再挑戦した。今年3月の失敗を生かして機体に改良を加え、世界記録認定が確実視される16・78メートルの高さまで飛ばすことに成功した。

 ロケットは発泡スチロール製で全長7・72メートル、直径72センチ。下部に12リットルのペットボトル7個を取り付けてあり、圧縮された空気が水を押し出す力を利用して飛び立つ仕組みになっている。

 学園によると、ギネス世界記録の認定条件は、全長7メートル超のロケットを地上から高さ5メートル以上まで打ち上げることだった。

 学園は3月18日にも、「宇宙に近い場所で実験がしたい」と、同町の発射場管理会社の「スペースコタン」の協力を得て、多目的航空公園での打ち上げに挑戦。しかし、このときは打ち上げ台の途中で機体が折れたほか、ペットボトルが破裂して失敗していた。

 生徒たちはすぐに再挑戦を誓い、ペットボトルの周りに炭素素材のネットを巻いて補強したり、ノズルの形を改良したり、改良を重ねた。生徒ら16人が7月28日から同町を訪れ、準備を進めてきていた。

 8月2日の打ち上げでは、1、2回目は失敗したが、3回目は機体が折れることなくきれいに上昇。生徒らから歓声があがった。近く、ギネスワールドレコーズ社に申請する。

 学園の教員の水川勝利さん(49)は「夢に挑み、失敗を乗り越えて挑戦しつづけ、ついに成功を手にした事実は、生徒たちの自尊感情を高め、今後の人生をより豊かなものにしてくれるはず」。参加した野口隼太郎さん(20)は「全員で力を合わせた結果に満足。今後はより遠く、より大きいロケットに挑戦していきたい」と話した。(中沢滋人)