長崎市長「核のリスク免れる唯一の手段は核廃絶」 NPT会議で演説

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ニューヨーク=藤原学思
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 米ニューヨークで開催中の核不拡散条約(NPT)再検討会議で5日午後(日本時間6日未明)、田上富久長崎市長が演説した。日本時間では原爆が投下された6日と重なった演説。「人類が核兵器のリスクから免れる唯一の手段は、廃絶しかない」と訴えた。

 田上氏は「平和首長会議」の代表として登壇した。広島、長崎に続く戦争被爆地が生まれなかった理由について「同じ体験をさせないという被爆者の思いが世界に広がり、核兵器の非人道性への認識が高まったからだ」と述べた。

 NPTは核保有国に対し、核軍縮に向けた「誠実な交渉」を義務づける。だが、安全保障環境は極めて厳しく、非核保有国が納得するほどの核軍縮は進んでいない。田上氏はNPTとともに昨年1月に発効した核兵器禁止条約に触れ、二つの条約が「核兵器なき世界へと歩みを進めるための両輪となる」と期待した。

 田上氏はまた、ロシアが「核の脅し」をしていることに言及し、「核保有国が横暴な振る舞いに出れば、長年の積み重ねが一瞬で崩れ去る」と非難。「長崎が最後の戦争被爆地として歴史に刻まれるかは、私たちがつくる未来によって決まる」と語った。(ニューヨーク=藤原学思

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