甲子園の入場行進、三田西陵・東尾さん先導 今夏まで主将の女子選手

稲垣大志郎
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(6日、第104回全国高校野球選手権大会 開会式)

 代表校の主将を先導し、赤い帽子姿で甲子園のグラウンドを入場行進したのは、三田(さんだ)西陵(兵庫)の東尾凜さん(3年)。今夏の兵庫大会まで同校野球部の主将を務めた。「幼い頃からずっと夢見た舞台。観客も多くて緊張したが、堂々と歩くことができてよかった」。開会式後の会見ではホッとした表情で振り返った。

 大きく手を振って歩いた東尾さん。下を向かず、胸を張ることを心がけた。赤い帽子は高校の野球部の帽子。「みんなの思いをのせてかぶった」

 小学2年生の頃から野球を始めた。同校野球部では唯一の女子選手。当初はマネジャーとして甲子園を目指すつもりだったが、監督から勧められ選手としての道を選んだ。練習試合では捕手として活躍していた。同校の上野敏史監督(40)によると、初戦敗退後には全国高校女子硬式野球選手権大会に連合チームの一員として出場したという。

 甲子園は「自分がプレーヤーとして立つことは絶対にできない」と思っていた場所。「最後に先導役という大きな仕事を任せていただいてとてもうれしい」と語った。

 今後は、女子野球のプレーヤーを続けたい。小学校の先生になって「男女関係なく野球を楽しめるということを子どもたちに伝えていく」のが夢だ。

 母親の慶江さん(45)は「感動しました。ちゃんと歩けるか心配していたが、格好良かった。根性あるなあと思った」と話した。(稲垣大志郎)