財布手にサンダル姿で行けた映画館閉館へ フォロワー6倍、惜しむ声

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富岡万葉
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 奈良県河合町の映画館「イオンシネマ西大和」が21日に閉館する。開館から22年。県内に4館しかない映画館の一つとして、地域に密接に結びついた娯楽の場に育っていた。惜しむ声があふれるが、大谷勇気総支配人(45)は「しんみりはしません。最後まで新しい思い出を作ってもらいたい」と話す。

総支配人「しんみりはしない」

 6月下旬。サービスデーの月曜日は、家族連れやカップルが途切れずに訪れる。夫婦で訪れた平群町の男性(61)は閉館の話題になると、ジュースを片手に眉を下げた。開館当時から家族で通ってきたという。「近くにある映画館はここだけ。子どもが小学1年の頃から来ていたから残念です。最近は韓国映画が好きになって、新作を楽しみにしていたのに……」

 閉館は賃貸契約が満了するため。目の前にあった系列のスーパーが昨夏に閉店しており、これに続く結果となった。コロナ下で映画業界全体が苦境にあったが、イオンエンターテイメント(東京都)の広報担当者は「良作に後押しされて来館者数は持ち直していた」と説明する。

 西大和店がオープンしたのは2000年。七つのスクリーン(1318席)には、映像に合わせて座席が上下左右に動くなどする4DXも最高音響もないが、気軽に足を運べるのが魅力だ。取材の日は、サンダル姿や財布一つを手にした客も見かけた。

イオンシネマ西大和の閉館まで10日余り。残念がる人たちの輪が広がっています。記事後半で紹介します。

 ここは単なる全国系列のシネ…

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