自民党と旧統一教会、共鳴の半世紀 岸信介元首相から続く歴史
「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」と政治家の接点が、次々と明らかになっている。とりわけ目立つのが自民党議員との関係だ。戦後、長く政権与党の座を占めてきた自民と教団の歴史をひもとくと、何が見えてくるのか。
旧統一教会と自民党との関わりは、長く広く深い。教団が日本で活動を始めた当初から半世紀を超えて、いまに引き継がれている。
教団は朝鮮戦争が休戦した翌年の1954年、韓国ソウルで文鮮明(ムンソンミョン)氏により設立された。4年後に日本での布教が始まり、64年7月に宗教法人として認証。日本での初代会長は、立正佼成会の会長秘書だった久保木修己氏だった。
岸元首相宅に隣接した本部教会
その年の11月、教団は本部…
- 【視点】
ようやく朝日新聞も目ざめたのだろうか。 統一教会と政治の関わりについて国民の関心が高まる中、これまでの経緯を分かりやすくまとめた記事だ。格別目新しい内容はないが、この問題には長く光が当てられておらず、経緯を知らない人も少なくない。今後
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統一教会信者による献金・商品購入勧誘の違法性を認定した上、統一教会の使用者責任を認めた裁判例を一つ紹介する(東京地方裁判所平成18年10月3日判決)。 判決は、勧誘行為の違法性判断基準について以下のとおり述べた上で、一部の勧誘行為の違