タン氏はどう立ち向かう 中国発か、台湾襲う過去最大のサイバー攻撃
台北=石田耕一郎
ペロシ米下院議長の訪台に反発した中国が、台湾周辺での軍事演習とともに台湾向けの「情報戦」を強化している可能性がある。台湾では、行政機関が過去最大のサイバー攻撃を受けたほか、訪台や演習に絡むフェイクニュースの拡散も続く。蔡英文(ツァイインウェン)政権は世論を動揺させる狙いがあるとみて、人々に注意を呼びかけている。
中国は2~3日のペロシ氏訪台に反発し、4~7日に台湾周辺で広範囲の軍事演習をすると宣言。弾道ミサイル発射などを行った。
この演習に先立つ3日、台湾ではデジタル担当相のオードリー・タン氏が記者会見で強調した。「2日だけで、公的機関に1日当たりの過去最大量の約23倍に上るサイバー攻撃があった」。ほかにも、外交部(外務省)は公式サイトへの攻撃で中国やロシアのIPアドレスが使われていたと明かした。
3日の会見でタン氏は、攻撃…
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