節電の夏、だけど我慢は無用 注意するのは「午後5時~8時ごろ」

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安田朋起
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 全国規模で節電が呼びかけられている今年の夏。節電と言うと、まずエアコンを我慢することを考える人が多いが、省エネの専門家は「決して我慢しなくてよい」と訴えている。エネルギーは暮らしや健康をよくするために使うもの。「無駄をなくす」「ずらして使う」がポイントという。

 早い梅雨明けと猛暑の到来で、東京エリアに電力需給逼迫(ひっぱく)注意報が4日連続で発令されたのは6月下旬。7月は休止していた発電所の再開などで全国的に安定供給が保たれているが、世界的な資源の供給不安もあり、経済産業省は無理のない範囲の節電を9月末まで要請している。

 家庭の省エネ術に詳しい一般財団法人省エネルギーセンターの講師、林真実さんは「我慢」からの意識転換を呼びかける。「省エネとは無駄を省いて効率よく使うこと。どんな所にも無駄はある。生活の中でできることはいっぱいある」と、家庭でできる節電の具体例を次々と挙げる。すべてクリアできている人は少ないだろう。家電ごとに消費電力と使う時間を調べ、使用電力量を一覧表に書き出すと、無駄を見つけやすいという。

 考え方の整理も大事だ。「使用電力量」は、「消費電力(ワット)」と「使った時間」のかけ算。消費電力は「蛇口から出る水の勢い」、電力量は「バケツにたまった水」にたとえられる。バケツの水を減らすには、蛇口を絞るか、水を流す時間を短くすればよい。

 一方、需給逼迫を乗り切るには、逼迫する時間帯に消費電力を抑えることが重要。蛇口を絞るのもよいが、時間をずらすだけでも意味がある。消費電力が大きい食器洗い機や乾燥機、ドライヤー、ホットプレート、電気ポットなどは特に「いつ使うか」を意識したい。

 夏は、需要のピークは日中にくることが多いが、需給が厳しくなりやすいのは太陽光発電が一気に減る午後5~8時ごろ。全国でも太陽光の導入量が多い九州エリアでは切実な問題だ。

 そこで九州電力は、指定した時間帯に節電を試みる参加者を募集し、実際に節電するとポイントを付与するスマホアプリの実証を昨年2月に始めた。ゲーム感覚で楽しめると好評といい、今年7月から正式サービスに切り替えてポイント増量キャンペーン中だ。7月末で3万3千世帯が導入した。

 供給側(電力会社)の都合に…

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