中国軍の前例なき大規模演習、4日間の日程終了 威嚇を繰り返す恐れ

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北京=高田正幸
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 ペロシ米下院議長の台湾訪問への対抗措置として中国軍が台湾周辺で実施した前例のない大規模な「重要軍事演習」は7日、事前に予告した4日間の日程を終えた。中台の「暗黙の境界」とされてきた中間線を軍用機や軍艦が越えたり、台湾上空を飛行する弾道ミサイル発射したりといった威嚇が、今後も繰り返される恐れがぬぐえない。

 中国軍で台湾方面を担当する東部戦区は7日、台湾周辺の空海域で演習を行い、地上攻撃や空中での遠距離攻撃能力の検証を行ったと発表。台湾国防部(国防省)も中国軍が台湾本島と海上の台湾軍艦に対する攻撃を想定した演習を行ったと公表した。

 一方、中国の大手データ会社は7日、衛星画像などを分析した結果、中国軍の052型ミサイル駆逐艦「南京」が5日、台湾・花蓮沖の12カイリ以内に入ったとSNSで公表した。台湾の主張する領海にあたる12カイリ以内に中国軍艦が入ったことが事実であれば、異例の事態だ。

 一連の演習はペロシ氏が2日深夜に台湾に到着した直後、中国軍が国営メディアを通じて公表した。台湾を包囲するように六つの海空域に演習エリアを設定した。一部のエリアは台湾が主張する領海内の地域を含んでいた。さらに台湾海峡の演習エリアは中間線の台湾側に及んでいた。

 演習が始まる前の3日から連…

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    佐橋亮
    (東京大学東洋文化研究所准教授)
    2022年8月8日9時19分 投稿
    【解説】

    香田氏のインタビューは「ミサイル演習、「空母キラー」投入せず 元海将が読む中国軍の4日間」という記事で、さらに長く紹介されています。そちらに長いコメントをつけました。 米中が一触即発の事態を避けることでは、今回成功しています。ただ、バ