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第2回「復興資金は来ない」それなら? 自慢の店壊された美容師の決意

有料記事ウクライナ情勢ボロジャンカ=青田秀樹
破壊されたヘアサロンに立つオクサナ・リレイさん=2022年7月11日、ウクライナ・ボロジャンカ、細川卓撮影

 ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊のボロジャンカを東西に貫く「中央通り」には、ロシア軍の攻撃で破壊され、真っ二つに分断されたアパートが数棟ある。

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 崩れ落ちたそんなアパートに挟まれたビルは、大規模な破壊こそ免れたものの、ことごとく窓ガラスがなくなっていた。

 1階でヘアサロンを経営してきたオクサナ・リレイさん(56)が、招き入れてくれた。

 窓ガラスが吹き飛んだのは、両隣のアパートが浴びたミサイル攻撃の衝撃波を受けたためだという。

【連載】ボロジャンカ がれきの街で生きる

ロシア軍の侵攻で、ウクライナの首都キーウ(キエフ)郊外のボロジャンカは大きな被害を受けました。ロシア軍が去り4カ月余り。崩れ落ちた街の再建計画が動き始めています。希望と共に苦悩も抱える街を訪ねました。

【動画】ロシア軍による爆撃を受け破壊されたアパート=2022年4月、竹花徹朗撮影

 避難先の英国から7月初めに帰国して店に足を運ぶと、あらゆる扉がこじ開けられていた。

 がんを患って先立った夫からもらった指輪やイヤリング。現金や電化製品。そしてドライヤーにハサミ。スタッフ5人の仕事道具も、そっくりなくなった。

 奪われたのは、思い出と資産…

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