第9回企業がSEO対策に捧げる「祈り」 グーグル検索順位が経営リスクに

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平井恵美
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 「検索順位を上げるためにできる施策はやったので、どんと構えている。でも、半分くらいはグーグルに祈りを捧げている」

 契約書の審査サービスを手がけるリーガルフォース(東京都)の梅村玲司さんは9月中旬、ネット検索大手の米グーグルを「神」に例えてこう話した。

 梅村さんの仕事は「検索エンジン最適化(SEO)」だ。企業の法務担当者らが、グーグル検索で「契約書 法令改正」といった語句で調べた際、自社サイトが検索順位の上位に表示されるように、サイトの構成や記事などを調整する。

 グーグルはこの日、検索結果の表示順などを決める計算手順である「アルゴリズム」の大規模な変更を発表した。年に数回実施するこの変更によって自社サイトの検索順位が大きく変わる可能性があり、梅村さんは変化を注視していた。

 世界のネット検索市場でシェア9割超を持つグーグルは、日本でもほぼ「1強」状態にある。そのアルゴリズムは、企業にとって業績が左右されるほどの大きな存在だ。自社サイトの検索順位が下がれば訪問者が減り、売り上げにも影響を及ぼしかねない。企業はSEO担当を置いたり、外部のSEO専門家に依頼したりしてグーグル対策を取っている。

 グーグルは、データベースに保存している数千億ものウェブページなどから、検索された語句との関連性やソース(情報源)の専門性、利用者の位置情報といった数百の指標などで情報を評価し、順位を付けて表示する。

 ただ、検索順位が不正に操作されることなどを防ぐため、アルゴリズムの評価指標や変更点など詳細は公表しておらず、外部からは推測することしかできない。

 梅村さんは、他社サイトの順位変動や、国内外の専門家が発信する情報などを分析。自社サイトの専門性や信頼性を高めようと、弁護士らに記事執筆を依頼し、掲載後は弁護士事務所のホームページなどに自社サイトに飛ぶリンクを設置してもらうなど、日々対策を講じている。

 だが、苦い経験もあるという。

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