「税の減免してやる」ベトナム公務員に賄賂もちかけられ…役員ら送検

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 追徴課税や罰金を免れるためベトナムの公務員に賄賂を渡したとして、兵庫県警は、富山県内のプラスチック製造会社の代表取締役の男(75)=富山県南砺市=ら3人を不正競争防止法違反(外国公務員贈賄)の疑いで神戸地検に書類送検し、8日発表した。容疑を認めているという。

 捜査2課によると、代表取締役は2020年、ベトナムにある子会社が税金の未払いを指摘された際、減免してもらうため、子会社の当時の社長(48)と共謀して税務担当の公務員に7億ベトナムドン(350万円相当)を手渡した疑いがある。公務員側から「追徴課税は約6200万円分だが、賄賂を払えば約820万円に減免する」と持ちかけられ、応じたという。

 17年にこの子会社が不正なコピーソフトを使っているとの指摘を受けた際には、代表取締役とその当時の子会社長(71)が8千万ベトナムドン(40万円相当)を監査担当の公務員に手渡した疑いがある。この時も「罰金355万円が賄賂で15万円になる」ともちかけられたという。

 外国の公務員への贈賄禁止は1998年の不正競争防止法改正で新設された。ただ、賄賂を受け取った側を処罰する規定はない。