第10回「ティックトックにならないで」 インスタ新機能に「反対」28万人

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サンフランシスコ=五十嵐大介

前回のあらすじ

 ネット検索市場で世界シェア9割超をもつ米グーグルは、企業にとって自社サイトがグーグル検索で上位に表示されるかどうかで業績が左右されることもある大きな存在です。その検索結果の表示順を決める計算手順であるグーグルのアルゴリズムの変化を、企業は必死に追いかけます。

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 人工知能(AI)の根幹をなすアルゴリズムは、大手ソーシャルメディアでも投稿の表示順を決める際などに使われている。いかに多くの利用者を引きつけるか、その競争のカギを握っている。

 「知らない人の投稿に出会えて、楽しい。とても良くできている」

 ロサンゼルスに住むジェス・ロックさん(26)は、中国発の動画投稿アプリ「ティックトック」についてそう話す。1日8時間ほどの仕事の後、帰宅してから3時間はスマートフォンを眺めるという。ほかのソーシャルメディアも使うが、ティックトックの方が「断然病みつきになる」と言う。

 米国の若者の間で急速に拡大するティックトックは、世界では10億人以上の利用者を持つ。そのサービスの強みとされるのが、利用者が関心を持つと予測した動画を次々と流すアルゴリズムだ。

 写真投稿アプリ「インスタグラム」も6月、動画などの投稿も画面いっぱいに表示する機能を実験的に始めた。これまでのような友人や知人などつながりがある人の投稿だけでなく、ティックトックと同じく、アルゴリズムが推奨する他人の動画もより多く流れるようになった。

 しかし、利用者から大きな反発を招いた。

 「ティックトックみたいになろうとするのをやめて。私は友人のかわいい写真を見たいだけ」

米メタは、中国発の動画投稿アプリ「ティックトック」に対抗するため、似た機能へ必死にかじをきります。しかし、利用者とのズレが浮き彫りになりました。

インスタが機能の一部撤回

 米国の写真家タチアナ・ブル…

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