「核戦争のリスクが再び高まっている」 国連事務総長、離日前に会見

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 訪日中のグテーレス国連事務総長が8日午前、東京の日本記者クラブで記者会見した。ウクライナへの侵攻を続けるロシア軍の支配下にあり、構内施設への攻撃が相次ぐウクライナ中南部のザポリージャ原発について「原発への攻撃は自殺行為。攻撃が止まることを望んでいる」と語り、自制を呼びかけた。

 グテーレス氏は会見で、ザポリージャ原発の状況を安定化させ、放射線などに関するデータを適切に得られるようにするために、国際原子力機関(IAEA)の活動を国連としてサポートしていると明かした。ただ、ロシアとウクライナのどちらが攻撃したかなどには言及しなかった。

 グテーレス氏は6日、77年前に原爆が投下された広島市で開かれた平和記念式典に、国連事務総長として12年ぶりに出席した。離日を前にしたこの日の会見では、式典について「忘れられない、感動的な経験だった」と振り返った。

 さらに、被爆体験を語り継ぎ、核廃絶を訴え続けてきた広島・長崎の人たちについて「被爆者の尊厳と強靱(きょうじん)性、平和への献身的な努力を払っていることに敬意を表したい。人類にとってのお手本でもあり、教訓でもある」と評した。

 そのうえで、ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻後、同国や西側に「核の脅し」をちらつかせていることなどを踏まえ、「地政学的状況を考えると、核戦争のリスクが再び高まっている」と指摘。ロシアを含む核保有国に、核の「先制不使用」の誓約や、非保有国に「核の脅し」をかけないことなどを求めた。

 グテーレス氏はまた、20世…

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