20年以上前の映像も影響? 英次期首相選び、トラス氏が優勢

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ロンドン=和気真也、キーウ=金成隆一
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 英国のジョンソン首相の後任選びとなる保守党の党首選が、決選まで1カ月を切って本格化している。トラス外相(47)とスナク前財務相(42)との一騎打ちで、優勢に立つのはトラス氏だ。党所属議員による予備投票で一番人気だったスナク氏は、意外な苦戦を強いられている。

 4日に政策金利を大幅に引き上げたイングランド銀行の記者会見では「トラス氏が党首選で勝ったら」を前提に金融政策への影響を尋ねる質問が相次いだ。英国では記録的な物価高(インフレ)で景気後退が濃厚だ。経済対策は党首選の争点だが、英メディアはトラス氏勝利を見越しているような状況だ。

 2候補に絞り込んだ同僚議員による7月の予備投票では、5回連続で首位を独走したスナク氏が優勢に見えた。しかし、投票者が16万~20万人とされる全国の党員に広がる決選投票では、情勢は一変している。

 党員に投票先を尋ねた世論調査は、7月下旬にはトラス氏49%に対しスナク氏31%だったが、8月初めにはトラス氏60%に対しスナク氏26%と2倍以上に差が開いた。いまも高い人気を誇るジョンソン首相の支持層が、トラス氏支持に回る傾向があるという。スナク氏によるジョンソン首相への抗議の財務相辞任がジョンソン氏の辞任劇に発展したことから、スナク氏を「裏切り者」とみる向きもあるようだ。

■有力議員も次々支持、政策は…

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