ロレックス、パテック、AP…高級時計の中古価格に変化 今後は?

有料記事ファッション

編集委員・後藤洋平
[PR]

 ここ数年、上昇を続けてきた機械式の高級時計の二次流通価格に変化が出てきた。ロレックスやパテック・フィリップ、オーデマピゲなどの高級スポーツ時計は正規店での購入が極めて困難で、中古時計店などで定価の数倍で販売されてきたが、取引価格がやや下がってきたというのだ。近年、高級時計を「資産」と捉える人々も増えているというが、市場は今後、どうなってゆくのだろうか。

 「私は、この三つの時計を『トロフィー・ウォッチ』と呼んでいます」。7月下旬、日本法人立ち上げのために来日した世界最大級の高級時計専門取引サイト「クロノ24」(本社:ドイツ・カールスルーエ)のティム・シュトラッケCEOは、そう話した。

「トロフィー・ウォッチ」って一体?

 三つの時計とは、パテック・フィリップの「ノーチラス」、オーデマピゲの「ロイヤルオーク」、そしてロレックスの「デイトナ」だ。共通するのは、需要に比して供給が少なく、正規店で定価で購入出来るのは一握りの顧客だけであり、二次流通では定価の数倍の値段で取引されることも珍しくないことだ。

 クロノ24のコミュニティーには100カ国以上から3千超の販売業者と3万人以上の個人販売主が集い、約50万点の時計が出品されている。サイト訪問者は月間で900万人にのぼり、2020年の取引高は約20億ユーロに達している。

 こうしたなか、ノーチラスの現行モデルはステンレス製で新品の定価が400万円弱であるのに対し、今年の第1四半期には二次流通の価格が最高で新品の7倍近くに跳ね上がったという。

コロナ禍で株価が下がっても二次流通価格で右肩上がりのチャートを描いてきた「トロフィー・ウォッチ」。しかし、今年の春ごろからは、ある理由でその曲線に変化が訪れたといいます。この数年、高級時計を「資産」ととらえる人々も増えたといいますが、その理由とは? そして今後、市場はどうなるのでしょうか。記事の後半ではシュトラッケCEOの見通しとクロノ24の調査などを記者が聴き出しました。

 だが、この傾向は変わりつつ…

この記事は有料記事です。残り899文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
【10/18まで】有料記事読み放題のスタンダードコースが今なら2カ月間無料!