「サルひとすじ70年」歴史を大分駅ホームで 伝説のボスザル写真も

白石昌幸
[PR]

 野生のサルの生態を観察できることで知られ、来年3月に開園70年を迎える「高崎山自然動物園」のこれまでを記録した写真約300点や作品が大分市のJR大分駅のホームに展示されている。昭和30年代から40年代の様子や伝説のボスザルなど懐かしい写真のほか、「サルひとすじ70年」のキャッチフレーズなども飾られ、駅の利用客の目を楽しませている。

 JR大分駅の恋塚秀和駅長によると、2020年4月に駅ホームを全面禁煙にして、使わなくなった旧喫煙室を有効活用しようと県立美術館や大分市美術館などに貸し出している。まだ空いていた1・2番ホームの旧喫煙室の利用を大分市に呼びかけたところ、高崎山自然動物園のPRに使うことになった。

 展示の企画・制作を担当したのは、大分市地域おこし協力隊員の泊麻未さん(28)。米国ニューヨークに留学した際に学んだインスタレーション(空間芸術)の手法を使い、同園の職員がこれまで撮りためてきた写真から厳選した約300枚をつり下げて展示。

 作品の中央に飾られた同園のキャラクター「たかもん」のオブジェは、同市野津原地域の人たちが10年前に作って保存していたものを再利用したという。

 泊さんは「普通の写真展示よりインパクトのある作品にした。多くの人に高崎山自然動物園を知ってもらい、懐かしんでもらえるように作ったので、展示をきっかけに観光客にもお猿さんに会いに行ってほしい」。制作を手伝った協力隊員の藤丸淑美さん(50)は「野津原地域の人たちの高崎山への思いもこもった作品を楽しんでほしい」と話している。展示は来年3月までの予定。(白石昌幸)