5歳児に戦争の話、トラウマにならない? 心理学者と考える平和教育

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松本千聖
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 平和や戦争について、考えることの多い季節です。

 ウクライナで凄惨(せいさん)な状況が続くこの夏、子育て中の記者も、我が子と戦争や平和の話をしてみたい。でも、うまく伝えられる自信がない――。そんな思いを抱え、心理学の視点から歴史や平和教育の研究を続ける立命館大学人間科学研究科の村本邦子教授に話を聞きました。

 ――以前、5歳の子どもを沖縄の平和祈念資料館に連れて行きましたが、「怖い」と言って走って出ていってしまいました。親のエゴだったのかなと反省しました。

 子どもの発達の中でも、死や暴力といった次元の理解は年齢によらず様々で、何歳からどのような体験をさせるかは難しい問題です。大切なのはその前後の、親をはじめとした大人との日常だと思います。

 ――親との日常ですか。

 ドイツイスラエル心理学者の共同研究で、子どもの発達とホロコーストを教えた時の影響について調べたものがあります。

 年齢だけでなく、子どもの日常や大人との関係性が関与するということが明らかになっています。もちろん日本とは歴史的な背景が異なりますが、参考になります。

 ――具体的にはどういうことでしょう。

 例えば、今年の沖縄慰霊の日

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    犬山紙子
    (エッセイスト)
    2022年8月9日14時2分 投稿
    【視点】

    「ただし、平和教育は、子どもが実際に今どんな生活をしていて、その中で暴力や人権といったことをどう理解して成長していくかということが根底にあってこそだと思います。」 この解説がこれから子どもに戦争や震災を伝えるときの一つの支えになるように思

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    仲村和代
    (朝日新聞デジタル機動報道部次長)
    2022年8月9日13時41分 投稿
    【視点】

     「登校日がつらい」。長崎で被爆者や平和教育の問題を取材していたころ、こんな声を聞きました。長崎では8月9日が登校日となっており、被爆者の話を聞くのですが、感受性の強い子ほど、「平和が大事なのはよくわかっているけど、聞くのがつらい」という声

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