市船橋・森本兄弟が甲子園で躍動 双子の名が全国に広まった初戦勝利

鳥尾祐太
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(8日、第104回全国高校野球選手権大会1回戦 興南5-6市船橋)

 双子の名前を全国に広める――。森本哲太選手(3年)、哲星投手(同)の兄弟が宣言通りの一歩を踏み出した。

 まず存在感を示したのは弟のエース哲星投手だ。三回表1死一、三塁の場面で救援に立ち、2点でしのぐと四回表には三者凡退とし、勢いに乗る興南打線に立ちふさがった。

 すると、今度は哲太選手が役目を果たす。四回裏、先頭打者として四球で出塁。谷藤汰樹選手(同)の安打で生還した。チーム初得点となり、追撃ののろしを上げた。

 なお3点を追う五回裏1死二塁の場面で再び打席に立つ。「哲星が投げると、相手もなかなか打ってこられない。早く自分たち野手が点を取って追いついてあげよう」。3球目にしぶとくくらいつき、打球はレフトへ。二塁走者が生還する適時打になった。

 哲星投手は「(兄とは)とにかく1点ずつ取ろうという話をした。打ってくれて助かった」と振り返る。

 2人は鳥取県出身。小さいころから活発で、裸足で外を走り回るわんぱく少年だったという。野球は小学3年生の時に始めた。

 親の都合で高校入学前に鳥取を離れると、体育科のある市船橋に入学。哲太選手は当初高校で野球を続けるつもりはなかったが、雰囲気に引かれ入部した。以来、しっかり者の兄とマイペースな弟は「一番のライバル」として切磋琢磨(せっさたくま)してきた。

 哲星投手は六、七、八、九回と三者凡退を続け、打者としても八回には同点の適時二塁打を放つ活躍を見せた。兄については、「チャンスやピンチの場面で活躍してくれた。心強かった」と話した。(鳥尾祐太)