全社員が国外に逃れた 中米ニカラグア、最古の新聞社で起きた異変

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サンパウロ=軽部理人
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 中米ニカラグアで7月下旬、最も歴史のある新聞社が、全社員を国外に退避させた。独裁色を強めるオルテガ政権がメディアへの弾圧を強め、社員の身に危険が生じたためだ。報道の自由が失われたこの国で、何が起きているのか。

ジャーナリズムが殺されている」

 「ニカラグアでは、政権によってジャーナリズムが殺されている。怒りしかないが、社員の安全は最優先なので国外退避はやむを得ない」

 ニカラグアの新聞社「ラ・プレンサ」のエドゥアルド・エンリケス編集長は7月下旬、朝日新聞のオンライン取材にそう述べた。エンリケスさんは現在、米南部フロリダ州を拠点に記者を統べているが、ニカラグアにいる全社員約50人を近隣のコスタリカなどに避難させることに決めた。

 きっかけの一つは7月上旬、本社の運転手2人が当局に逮捕されたことだった。容疑名は明らかにされていないが、ニカラグアでは6月ごろからNGOなどの市民団体が相次いで閉鎖に追い込まれており、報じた記者らの自宅が捜索を受けていた。運転手の逮捕は、それと関連があるとみられるという。

報道の自由度、121位から急落 進む強権化

 「資金洗浄やテロの企てなど…

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