原爆描いた絵本と共に 「ズッコケ三人組」那須正幹さんをしのんで

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前田健汰
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 児童文学の人気シリーズ「ズッコケ三人組」で知られ、昨年7月に79歳で亡くなった那須正幹(まさもと)さんをしのぶイベントが6日、山口市で開かれた。広島への原爆投下から77年のこの日、広島市出身で被爆した那須さんが「遺書のよう」と書き残した作品を中心に、参加者たちは思いをはせた。

 下関市の児童書専門店「こどもの広場」などが主催。那須さんと親交のあった県内の児童文学作家やファンら約50人が集まった。

 那須さんは1995年に「絵で読む広島の原爆」という絵本を出版。原爆が落ちる前の広島の繁華街、投下後の悲惨な様子、そして復興し、生まれ変わった町並み――。現実を直視したシンプルな文章に、絵本作家の西村繁男さん(75)が絵をのせた作品だ。

 イベントに登場した西村さんは那須さんが亡くなる直前に機関誌「こどもとしょかん」に寄せた、この絵本への思いを読み上げた。「この絵本が、あの日のことを語り伝えるよすがとなれば望外の喜びである。私にとって、この本は遺書のようなもの」

 「この後本当にすぐ亡くなら…

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