第4回13歳の壁、逃げ出した教員 それでも少女たちは「隠れ学校」で学ぶ

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カブール=石原孝
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 アフガニスタン中部の村に住む少女(15)には、画家になる夢がある。かなうかどうかは分からない。でも、時間を見つけて色鉛筆を握り、A4の白い紙に絵を描くのが日課だ。

 少女はゾハルと名乗った。去年の12月に描いた絵には、1人の女の子が描かれている。イスラム主義勢力タリバンに通学を禁じられ、「家にいろ」と命じられたゾハルと同じくらいの年の女の子だ。暗い部屋の中から窓の外を見つめている。視線の先で、白い鳥が翼を広げて飛んでいる。

 「この鳥のように、私もいつか自由に空を飛び回りたい」。描き終わる頃には、そんな感情が芽生えていた。

【連載】混迷の十字路 アフガニスタン政権崩壊から1年

イスラム主義勢力タリバンがアフガニスタンの政権を崩壊させ、権力を握ってから8月15日で1年。国際援助が減り、失業や食料不足が暮らしを直撃しています。懸命に生きる人々の姿に迫ります。

 まだあどけなさが残るゾハルは、泥や土でつくられた質素な家で、両親や兄弟姉妹6人と暮らす。お土産としてチョコレートのお菓子を渡すと、顔をほころばせた。

 日本の多くの中学生と同じように、学校の教室で友達とたわいもない会話をするのが好きだった。好きな科目は地理。世界にはたくさんの国があって、人種や肌の色が違う人がいると知り、好奇心をかき立てられた。「自分の目で色んな人を見て、歴史的な遺産を見学して、そこで絵を描きたいと思いました」

 だが、昨年8月にタリバンが…

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