第5回米軍機に殺到、無謀な脱出試みた少年たち 生死を分けたあの時何が

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カブール=石原孝
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 強い日差しが照りつける、よく晴れた日だった。

 昨年8月16日朝、アフガニスタンの首都カブールの国際空港には、国を出ようとする数千人の群衆が押し寄せていた。

【連載】混迷の十字路 アフガニスタン政権崩壊から1年

イスラム主義勢力タリバンがアフガニスタンの政権を崩壊させ、権力を握ってから8月15日で1年。国際援助が減り、失業や食料不足が暮らしを直撃しています。懸命に生きる人々の姿に迫ります。

 パスポートやビザがない人も、カバンを抱えてやってきた。とにかく国を出なければいけないと考えた人が多かった。テロを頻発させてきたイスラム主義勢力タリバンが前日、首都を制圧し、約20年にわたって米国や日本などが支援した政権が崩壊したからだ。

「家族を助けたい」と言い残して

 群衆の中に、スリマン・サフィ(21)はいた。いつものように朝早く起き、豆の煮込みと緑茶で腹を満たした。「外は危ないから家にいなさい」と家族に注意されたが、「仕事に行ってくる」とだけ言って家を出た。そこから、荷物をほとんど持たず、空港に向かった。

 家は貧しかった。父親は薬物…

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