第3回教育学者・斎藤孝さんに聞く読書感想文のコツ 本が苦手な子には

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中井なつみ
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 「声に出して読みたい日本語」「小学生なら知っておきたい教養366」など、数多くの著書を手がけてきた明治大学教授の斎藤孝さん。「だれでも書ける最高の読書感想文」など、読書感想文に悩む人に向けたメッセージも発信しています。夏休みの宿題は、どう取り組んでいたのでしょうか。

 本が苦手な子に向けた助言も聞いてみました。

不得意だった自由研究、目覚めたきっかけは

 ――夏休みの宿題であまり得意ではなかったものはありますか?

 読書感想文は好きだったのですが、一方で自由研究はあまり得意ではなかった、という思い出があります。

 自由研究は、その名前の通り、「自由に」「なんでもいいよ」ということで、それがいちばん大変でした。なんでもいい、っていわれると、じゃあ何をしよう……と。

 でも、小学校5年生くらいのとき、ふとひらめいたんです。「あ、実験っぽいことをすれば、なんでも自由研究になるんじゃないか」と。実験というと難しく感じるかもしれないけれど、とにかく比べてみたら、それっぽくなるんじゃないかと。

 そのときは、実際に家にあるさまざまなボールの反発力を比べてみる、というテーマを設定して、自由研究をしましたが、これは思い出に残っていますね。

 大きいものや小さいもの、古くて空気が少ないものと新しいもの。いろいろなボールを同じ高さから落として、跳ね上がった高さを記録しました。床の材質が違うところでも比べました。すると、そのデータをグラフにまとめるだけで、自由研究っぽくなるんです。

 「なんでも比較してみれば、自由研究になる」と、このときコツをつかんだ気がしました。いま、テーマに悩んでいる人がいたら、まずは「比較できるネタを探す」のがおすすめです。

子どもの頃は伝記にワクワク

 ――読書感想文が好きだったとなると、やはり読書も好きだったのですか?

 そうですね。子ども時代から、よく本を読んでいました。小学生のころは伝記をよく手に取っていましたね。

 伝記には、歴史に名を残すような有名な人たちがトラブルや大変だったことを乗り越えていったことが描かれているので、とてもワクワクしました。「自分も、こんな風に立派になりたい」というように、心のエネルギーがわいてくるような感覚がありました。

 他にも、「ロミオとジュリエット」や「海底2万マイル」といった世界の名作も好きでした。

 ――ただ、本を読むのが苦手だ、という子も多いです。

 読書が苦手な子どもにとっては、「1冊読み切る」のも大変なことですよね。

 でも、少し気にいった作品があったら、同じ作者の作品を、2~3冊続けて読んでみる。そうすると、「作者の書き方」にだんだん慣れてきて、どんどん読みやすくなっていきます。そこまでできると、楽しさも得られるのではないでしょうか。

 また、私が子どものころは、「読書マラソン」といって、「何冊読んだか」ではなく、「何ページ読めたか」を積み重ねていく記録方法がありました。

 こうすると、読んだページ数がだんだん増えていくので励みになって、読書がはかどりました。

「うまく書こう」より大切なことは……

 ――書くことが得意、好きになったきっかけはありますか?

 作文を書くには、とにかく「…

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