ペロシ氏訪台「無責任で逆効果」 それなら?元米外交官が示す解決策

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ワシントン=望月洋嗣
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 米国は半世紀前の1972年、当時のニクソン大統領による中国電撃訪問をきっかけに、中国と外交関係を築いてきました。この訪問に同行し、その後も米国の対中政策に深く関わってきた元外交官のチャズ・フリーマン氏(79)は、米議会のペロシ下院議長による台湾訪問を「無責任だ」と厳しく非難しています。その真意と、訪台で激震が走る米中関係の先行きについて聞きました。

 ――ペロシ下院議長の台湾訪問をどのようにみていますか?

 無責任な行動です。台湾は彼女を歓迎する以外の選択肢がありませんでしたし、バイデン大統領もペロシ氏に行くなとは言えない立場におかれてしまった。もし、バイデン氏が「行くな」と公の場で言えば、「中国に弱腰だ」という批判を受けることは免れなかったでしょう。さらに、ペロシ氏は中国が状況を悪化させるしかない立場に追い込みました。中国からの反発はさらに続くでしょう。中国軍軍事訓練のために台湾の東側を含む海域を封鎖し、訓練の一環と称してミサイル発射しました。中国の「環球時報」は、今回のような訪問を封じるための手段を今後、中国が講じると報じました。中国本土から台湾へのサイバー攻撃もありましたし、台湾の現在の与党に近い企業は中国から制裁を受けています。中国の対応はとても深刻で、その影響はほぼ台湾が被ることになっています。ペロシ氏は今回の訪問で台湾の安全保障環境を改善すると主張していましたが、実際は台湾に深刻な脅威をもたらしました。だから「無責任だ」と言っているのです。

Chas Freeman 1943年、米国生まれ。エール大卒、ハーバード大院修了。国務省で中国政策を担当後、ブッシュ(父)政権でサウジアラビア大使、クリントン政権で国防次官補を歴任した。

「ペロシ氏、意図と逆のことをした」

 ――中国が強く反発し、報復的な措置を取ることは、訪問前から分かっていました。ペロシ氏はなぜ訪台を決行したと思いますか?

 ペロシ氏の反中国的な姿勢は…

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