ろう学校か強豪か…決断の先に 県岐阜商の山口、補聴器付けて聖地へ

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東谷晃平
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 甲子園のマウンドってどんなところなんだろう。

 生まれつき耳が聞こえない2年生投手が9日の社(兵庫)との初戦で先発する。コロナ禍で集団感染が判明した県岐阜商(岐阜)の山口恵悟投手だ。

 初戦を控えた7日、兵庫県西宮市内の練習場には、ブルペンで汗を流す山口投手の姿があった。

 「ナイスボール」。捕手のかけ声に、身ぶり手ぶりで自分の状態を伝える。

 甲子園大会の開幕を前に、主力選手が新型コロナウイルスに次々と感染していった。エース、正捕手、打率5割超の中軸打者……。代わって1~2年生の10人が新しく登録された。

 集団感染でチームの大会出場も危ぶまれたが、感染拡大予防ガイドラインが一部改定され、メンバーの入れ替えと陰性確認により、出場が可能となった。

 昨夏の甲子園でも投げた2番手投手も感染した。急造チームの投手陣を構想した鍛治舎巧監督は、背番号11でベンチ入りし陰性だった山口投手を投手陣の柱の一人とした。

 山口投手が2歳半のとき、重度の難聴とわかった。託児所でトラブルが起きた。

 「おもちゃを貸して欲しい」…

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