ペロシ氏訪台、米政権の危機感映す 「あいまい戦略」に変化の兆し

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ワシントン=清宮涼
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 ペロシ米下院議長の台湾訪問から6日が経った8日。訪台をめぐる一連の動きに沈黙を保ってきたバイデン米大統領が重い口を開いた。

 「台湾の状況を心配しているか」。記者団から尋ねられたバイデン氏は、中国の台湾周辺での軍事演習といった対抗措置を念頭に「懸念はしている。(中国が)これ以上のことをするとは思っていない」と答えた。ペロシ氏の訪台の判断の是非については、「彼女の判断だ」と述べるにとどめた。

 米側に不信感を強める中国に反論するように、バイデン政権の高官らは「米国の台湾政策に変わりはない」と、連日会見で繰り返している。ペロシ氏の訪台が政権としての判断ではないことも、中国側に説明してきた。

 ただ実際には、ペロシ氏の訪台は、バイデン政権が台湾への関与を強めつつあるなか、軌を一にするようにして行われた。

 「世界で専制主義と民主主義…

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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2022年8月10日7時10分 投稿
    【視点】

    ペロシ訪台後に台湾周辺で軍事演習を続ける中国。米中の緊張を高めたこの騒動はこちらの勝ちだと誇示するかのようです。ウクライナ危機で東部を制圧して勝ちを確定させたいロシアと重なりますが、国際社会の中国に対する批判はロシアに対してほど高まりません