三宅一生さん 「1枚の布」が生んだデザインの革新、原点に被爆体験

有料記事

編集委員・高橋牧子

 5日に亡くなった三宅一生さんは「ジーンズやTシャツのように多くの人が着られる服を作りたい」とよく口にしていた。しかし服作りは決して平凡でなく、素材作りや造形に革新的な技術を用い、稀有(けう)な美的感覚を発揮した。

 服飾デザイナーを目指す多摩美術大学の学生だった1960年、東京で開かれた世界デザイン会議でファッションが除外されていたことに反発。事務局に抗議の手紙を投稿し、会報に掲載された。

 「服とは、着た人がその人らしい生活をするためのもの」を持論に、デザインに服は欠かせない分野だと考えていたからだ。美と楽しさ、快適さを兼ね備えた「用の美」の追求であるべきだとの信念もあった。

 パリの有名ブランドで修業中…

この記事は有料記事です。残り1035文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません。