2万隻33兆円の物資が行き交う東京湾 守る海保のパトロールに同乗

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佐々木康之
【動画】海上保安庁の巡視艇に乗り、東京湾の安全を守るパトロールに同行した=佐々木康之撮影
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 【神奈川】約70キロにわたって南北に延びる東京湾。その中枢へ船を導く浦賀水道航路には日々、大小500隻が往来する。主役は天然ガスやコンテナ、石油など、様々な物資を運ぶ商船。日本の海上貿易額の3割、約33兆円相当の物資を外国から集め、送り出す。陸(おか)にいては船で混み合う様を想像するのは難しい。東京湾を日夜パトロールする海上保安庁巡視艇に乗り、現場に迫った。(佐々木康之)

夕方のラッシュ帯、盛んに響く無線機

 7月29日午後4時。横須賀海上保安部の巡視艇「うらゆき」は、浦賀水道航路の前面にいた。この日の乗組員は8人。横須賀港を出て、30分が過ぎていた。

 「では、直(ちょく)で(航路へ)行きます」。北口充船長が操舵(そうだ)担当の乗組員に告げた。航路内の制限速度である12ノット(時速約22キロ)に速力を上げ、南へ進む。

 うらゆきは間もなく、中国を経由して欧州方面へ向かう自動車運搬船に近づいた。全長160メートルを超す準巨大船。海上からそびえ立つ船体の先に、遊漁船がいた。

 「近いですね」。乗組員がつぶやく。自動車運搬船の舳先(へさき)で切られた波が、遊漁船を揺らす。

 2隻が距離を置いたのを見届…

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