青森県の大雨、11日にかけて続く見込み 気象庁が注意呼びかけ

吉沢英将、土肥修一
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 北日本に停滞する前線の影響で9日、東北北部を中心に大雨となった。青森県内では猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁深浦町記録的短時間大雨情報を発表。岩木川では氾濫(はんらん)の恐れが高まり、周辺の住民に「緊急安全確保」が出された。11日にかけて大雨が続くといい、気象庁は厳重な警戒を呼びかけている。

 気象庁は9日朝と昼すぎ、深浦町付近で約90~100ミリの猛烈の雨が降ったとして、2度にわたり記録的短時間大雨情報を発表。町内では午後4時すぎまでの24時間の降水量が、平年の8月1カ月分を上回る246・5ミリに達し、観測史上最多を更新した。

 降り続く大雨の影響で、県西部を流れる岩木川などで氾濫危険水位を超えた。弘前市は岩木川沿いの地区に最も高い警戒レベル5の「緊急安全確保」を発令。青森市や深浦町など県内11市町村が避難指示や高齢者等避難の情報を出した。

 鰺ケ沢町の中村川では一部で氾濫が発生。市街地に水が流れ込み、一部の住民が住宅の2階などに避難しているという。

 県によると、午後3時時点で人的被害は確認されていない。住宅被害は深浦町で床下浸水が1戸で確認されているが、その他の被害状況は調査中。土砂の流出で町内の国道101号など、複数の道路で一部通行ができなくなっている。

 青森地方気象台によると、前線は1週間程度、北日本に停滞する見込みで、警報級の大雨となる可能性があるという。(吉沢英将、土肥修一)