安倍氏の葬儀、学校への半旗掲揚要請「問題ではない」 仙台市長

福岡龍一郎
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 銃撃された安倍晋三元首相の7月の葬儀に合わせ、仙台市が教育委員会や各部局に半旗の掲揚を依頼する通知を出したことについて、郡和子市長は9日の定例記者会見で、「哀悼の意を表すのは当然」「いささかも問題ではなかった」との考えを明らかにした。通知を受けた市教委は、市立小中学校など188校に半旗の掲揚を要請した。

 郡市長はこの日、要請は市独自の判断だったと説明。安倍氏が憲政史上最長の首相だったことや東日本大震災の復興に取り組んだことなどを理由に挙げた。安倍氏への評価を巡って「様々な考えを持つ人がいることは承知している」としつつも、「弔意を表すためで、政治的行為ではない」とした。

 市や市教委によると、7月11日付の市総務局長名の文書で半旗の掲揚を求め、市教委は各校に「総務局長より依頼がありました」「半旗掲揚についてご協力ください」と要請した。

 教育現場での政治的中立性について市民団体などから批判が出ているが、郡市長は「(評価は)教育委員会が判断するべきだ」としつつ「哀悼の意をあらわす半旗の掲揚で、問題はない」と話した。(福岡龍一郎)

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