国葬は「役割を終えた」もの 歴史学者が語る政府決定への大きな疑問

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聞き手・桜井泉
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 9月に行われる安倍晋三元首相の国葬への賛否が割れています。歴史学者で国葬を研究する宮間純一さんは、そもそも国葬は「歴史的に役割を終えた」ものだとして、実施に疑義を呈します。「戦後の民主主義とは相いれない」と、宮間さんが考える理由とは――。

みやま・じゅんいち 1982年生まれ。中央大学教授。専門は日本近代史、明治維新研究。宮内庁書陵部宮内公文書館研究職、国文学研究資料館准教授を歴任。著書に「国葬の成立 明治国家と『功臣』の死」など。

 ――安倍晋三元首相の国葬が9月27日に営まれることになりました。どう評価しますか。

 「日本における国葬は、大日本帝国の遺物であり、歴史においてその役割を終えたと思っていたので、大変驚きました」

 「岸田文雄首相は、国葬の理由について『我が国は暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜くという決意を示していく』としていますが、私には全く意味が分かりません。そもそも、国葬と戦後の民主主義は相いれないものだと思います」

 ――なぜですか。

 「民主主義の社会においては…

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