日航機墜落事故、現場で新たに酸素マスク見つかる 公開も検討

贄川俊
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 日本航空は、37年前の8月12日に日航機が墜落した群馬県上野村御巣鷹の尾根近くで、新たに酸素マスクが見つかったとして、報道陣に公開した。6月24日に発見され、その後の調査で同機のものと確認されたという。

 日航によると、酸素マスクが見つかったのは、4人の生存者が見つかった「スゲノ沢」と呼ばれる場所。

 2019年10月の台風19号による土砂崩れで壊れた山道をパワーショベルで整備していたところ、土砂の中から作業員が見つけた。機内のどの場所にあったのかや、実際に誰かが使ったものかどうかは分からないという。

 スゲノ沢では昨年7月にも、エンジンのギアが見つかっていた。

 こうした比較的大きな遺留品は、少なくともここ10年は見つかっていない。日航安全推進部の酒井宏彰運営グループ長は「事故から37年たって当時のものが出てくるのは驚き。酸素マスクは亡くなった方がつけていた可能性もあり、遺族にとっては特別な意味を持つ。安全への取り組みをしっかり進めていくようにという、我々へのメッセージだと思う」と話した。

 墜落現場にあった遺品や機体の一部を展示している日航の安全啓発センターが東京都内にあるが、保有している遺留品の中に酸素マスクはない。今後は遺族の意見を聞き、一般公開することも検討するという。贄川俊