「イエスかノーか」 核合意復活への最終文書にイランが不満げな理由

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テヘラン=飯島健太
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 イランの核開発を制限する核合意の復活に向けた米国とイランの間接協議について、仲介役の欧州連合(EU)は8日、当事国に「最終文書」を提示し、話し合いは終わったと述べた。一方、イラン側は要求が通っていないという姿勢で反発している。

 「交渉できる項目はすべて交渉した。いま、ここにある最終文書にまとめた」

 EUのボレル外交安全保障上級代表は8日、ツイッターでこう表明した。間接協議は4~8日にウィーンで開かれ、文書は米国やイランなどに配布された。

 EU高官も同日、ロイター通信などに「最終文書にこれ以上の変更は加えられない。本当にあと数週間の内に最終決定が下されると期待する」と説明。文書に対する「イエスかノーの二択だ」とも述べた。

 一方、イラン外務省は8日の声明で最終文書について、「包括的な検討が必要であり、我々の返事を改めて伝える」と主張。この日までに交渉は終了していないとの考えを示した。

 間接協議は核合意の復活を目指す目的で昨年4月に始まり、断続的に開かれてきた。

 核合意は2015年にイランと米英仏独中ロの間で締結された。イランが核開発を制限する代わりに、米国などの制裁を緩和する内容だった。

 だが、米国のトランプ前政権が18年に離脱して制裁を再開させると、イランは合意の制限を大幅に超える核開発を推進。核兵器の原料になるウランの濃縮度を60%まで高めて製造を続けているほか、国際原子力機関(IAEA)による査察も制限してきた。

「最終文書」拒絶のイラン、なお不満か

 イランが今回、最終文書を即座に受け入れなかった背景には、自国の要求が十分に反映されていないという不満があるとされる。

 米欧側が最大の障壁と見るの…

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