7月の企業物価指数、過去最高 円安で輸入品の価格上昇、影響大きく

江口英佑
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 日本銀行が10日に発表した7月の国内企業物価指数(2020年=100、速報値)は114・5となり、比較可能な1980年以降で最高となった。ウクライナ情勢の悪化による資源高に加え、円安輸入品の価格が上昇している影響が大きい。

 指数は、企業間で取引されるモノの価格水準を示している。7月の指数は前年同月比で8・6%上昇し、比較可能な1981年以降で過去8番目に大きな伸びになった。前年同月を上回るのは17カ月連続。

 全体を押し上げたのは輸入価格だ。7月の輸入物価指数(円換算)は前年同月比で48%上昇。ドルなどの契約通貨換算だと、上昇は25・4%にとどまっており、円安が輸入価格を大きくふくらませている。

 価格上昇は広範囲に及んでいて、調査対象515品目のうち、8割以上の418品目が前年より上昇。中でも、石油などの価格上昇で電力・都市ガス・水道が29・9%上昇、鉄鋼が27・2%上昇と大きく伸びた。穀物価格の高騰で飲食料品も5・5%上昇した。小売業者などへ出荷する際の価格も上がっていて、消費者が手に取る商品への価格転嫁の動きも今後さらに進みそうだ。(江口英佑)