体形隠せる、着替えやすい… 「ジェンダーレス水着」通販でも好調

金沢ひかり、平井恵美
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 水着姿に抵抗があり、水泳の授業を受けたくない――。そんな声に配慮し、性別でデザインを分けず、性差が目立ちにくい「ジェンダーレス水着」という選択肢が生まれています。日焼け防止などの役割もあり、スクール水着にネガティブな思い出を持っていた親世代からも好評だそうです。

発表後に反響、100校が導入検討

 水泳用品などを手がけるフットマーク(東京都墨田区)は今年6月、「学校用水着では初」と銘打ち「男女共用セパレーツ水着」を発表した。上下セットになったデザインで、体のラインが目立たないよう、ゆったりとしたシルエットが特徴。水着で覆われている面積が広いため、日焼け防止の観点でも有効だという。「泳ぎにくさ」への対応としては、体にまとわりつきにくい素材を使ったり、空気の抜け穴をつけたりしている。

 同社の開発担当、佐野玲子さんによると、開発のきっかけは、学校現場から「LGBTQの生徒にも対応した水着はありませんか」「体形をふんわり隠せる水着はないですか」という問い合わせが増えてきたことだという。

 発表後は、SNSで話題に。その時点では、来年に向けて導入を検討していた学校は10校だったが、発表後の反響が大きく、7月中旬時点ですでに100校が導入に向けて検討を始めている。

 「スクール水着にマイナスの思い出を持っていた親世代から、好意的な驚きをもって迎え入れてもらったようだ」と佐野さん。「水泳の授業が、楽しかった思い出として残ってほしい」と願う。

 「ジェンダーレス水着」への注目は通販サイトでも。楽天グループが6月に発表した今夏のトレンド予測には、「ジェンダーフリーキッズアイテム」が入った。

 実際に、通販サイト「楽天市場」では、5~7月の子供用ラッシュガードの売上額が前年同期比で約1.6倍と好調で、なかでもシンプルで男女のデザインが同じ商品の売れ行きがいいという。担当者は「ゆったりとしたシルエットや着替えのしやすさ、日焼け対策ができる点が支持され、水着が自由に選べる学校に通う保護者らに購入されている」と言う。(金沢ひかり、平井恵美)

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男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ]